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今回は、第一回目企画にエントリーいただいたマヒルムラサキさんの歌詞から作詞のポイントを、作詞家大塚利恵先生に教えてもらいました!
作詞家を志す方にとって参考になるアドバイスが沢山盛り込まれています!みなさん是非参考にしてみてくださいね。
作詞のポイント
✏️主人公のキャラクターが伝わってくるような一文があるとGOOD👍
✏️サビの長さなど、様々な楽曲を見聞きし構成を研究することをおすすめ◎
では、以下大塚利恵先生からのコメントです。
「ヘアサロン」「コイントス」「とりあえずKISS」の3作品を見させていただきましたが、どの作品も視点がユニークでインパクトがありますね。
テーマがユニークなだけでなく、普通だったらあえて描かないようなニッチでリアルな描写から、「詞とはこういうもの」という固定観念に縛られていない頭の柔らかさを感じました。
『ヘアサロン』では、「唯一の楽しみ・・・ってほどうえてはないけど」と「・・・」の後が続くことで、主人公のキャラが伝わってきて、さりげない技を感じます。
『コイントス』の出だし、「時が頬杖つく ボクは膝抱える」は、「時」の擬人法と主人公の「ボク」の対比で一気に世界観を築いているのがとても良いですね。
『とりあえずKISS』は、タイトルにインパクトがあり、また、何周も回ってやっぱり先ずは「とりあえずKISS」だ、という結論に至っているのが、軽快な言葉遊びも相まって素敵です。
曲が付いた時に、構成や、特にサビの長さが問題になるかもしれません。サビは、(ものによりますが)今の倍くらいあっても良いと思います。
今の時点でもちゃんと結末が描けていますが、サイズを長くすることで、さらにその先の普遍的な哲学までたどり着けたりします。
つまり、ストーリーの続きを書こうとしなくても良くて、そこまでに書いたことをもう一歩深く伝えるためのダメ押しを考える感じです。
色々な楽曲の構成を研究してみるときっと良いのではないかと思います。
大塚利恵先生、ありがとうございました!
私も“サビの長さ”という点に注目して、いろんな楽曲を聴いてみようと思います。
擬人化という話から少し逸れてしまいますが、マヒルムラサキさんのユニークな視点は、こちらの「色による感情表現」についての記事も参考になりそうです。

作詞家/作詞インストラクター/シンガーソングライター
<経歴>
1998年、ピアノ弾き語りシンガーソングライターとして、アンティノス・レコード(ソニー)からメジャーデビュー。
2004年から作詞家としての活動をスタート。
また、同時に作詞を教え始める。
音楽専門学校、ソニック・アカデミー、カルチャースクール、個人レッスン、自身が主宰する作詞教室でレッスンを行い、作詞という指導が難しいジャンルにおいて独自のメソッドを確立。多数の生徒をデビューへ導く一方、プロとして活躍するアーティストのレッスンも任されている。
<歌詞楽曲提供実績>
FUNKY MONKEY BABYS、春奈るな、たんこぶちん、水戸ご当地アイドル(仮)、楠瀬誠志郎、映画「二度めの夏、二度と会えない君」、TVアニメ「パズドラ」「ゆらぎ荘の幽奈さん」「ぬらりひょんの孫」、ゲーム、舞台、CM、自治体など多数。
https://rieotsuka.com
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