作詞のコツ『声に出して読んだものを録音して聞いてみよう』

作詞上達への道

はじめに

こんにちは!POET(ポエット)編集部です。

POET 編集部
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POETは、作詞好きの方の『歌詞に音楽をつけてみたい』という願いをお手伝いをするサイトです。

エントリー歌詞に対し100名以上の一般の方にアンケートを実施、最も高い評価を獲得した1作品を『無料で楽曲化』企画を行なっています。

※募集期間中にエントリー頂いた歌詞のみが対象です。誠に勝手ながら、募集時期は気まぐれとなりますので、HP、Twitterをご確認いただけたら幸いです。

作詞家大塚利恵先生からのアドバイス

今回も、第1回に続き、作詞家 大塚利恵先生よりコメントを頂きました。

声に出して読んだものを録音する

前回は、歌詞を「声に出して読んでみること」「構成を研究すること」をオススメしました。
さらにそれにプラスして、「声に出して読んだものを録音して聞いてみること」をオススメします。歌詞は見ずに聞いてみてください。

例えば、アップテンポの曲なら、速く読んでみる。
明るい曲なら明るめの声で。
あるいは、リズムを取りながら、など。

自分の声が嫌なら、誰か他の人に読んでもらってもいいと思います。
それで引っかかるところがあれば、表現を練ってみると良いでしょう。

サビの入りが地味で流れちゃうな。
文章が長くて、耳で聞くと伝わりにくいな。
同じ言葉が沢山出てきて気になる。

そんな気づきもあるかもしれません。

『読む』のと『聞く』のでは大きな違いがある

言葉を「読む」のと「聞く」のとでは、大きな違いがあります。

聞く場合の方が、語る順番、表現の伝わりやすさ、言葉の“サウンド”の良さ、コンテンツをどれくらいのペースで詰め込むか、などの計算や工夫が必要になります。

具体的にどうすればいいのか、皆さんの作品をお借りしてアドバイスさせてもらいたいと思います。
※必ずしも歌詞のサビがこういう作りでなくてはいけないというわけではありません。キャッチーで曲をつけやすい歌詞にするための基本的な一例と捉えてください。

ブラッシュアップ例を見てみよう

かっしーさんの「ハレルヤ」サビより

元の詞:
「手強い悲しみに
少し名前つけてみよう」

ブラッシュアップ例:
「悲しみに 名前をつけよう
手強い痛みに ささやかな優しさを」

✏️サビの入りのインパクトを上げる。「悲しみ」というキーワードが引き立つように、1行目をスッキリと。

✏️1行目がキャッチコピー的な役割で、2行目はその意味が伝わり切るように、言い換えたような表現をする。

朔neko.さんの「BOUNCING LIFE(from.AUDREY)」サビより

元の詞:
「息吹きかけて 雲を流して
気持ちいい今を生きていこう」

ブラッシュアップ例:
「息をふーっと吹きかけて 雲をさーっと流したら
気持ちいい今を 気持ちよく生きていこう」

✏️「息吹き」を言いやすく。

✏️感覚的な言葉(ふーっ、さーっ)や強調の繰り返し(気持ちいい、気持ちよく)を使って印象をアップすると同時に、歌った時により気持ちが入るように。

POET 編集部
POET 編集部

エントリー頂いた方に個別のコメントも頂きました。こちらは、別記事にてご紹介いたします。

大塚利恵
作詞家/作詞インストラクター/シンガーソングライター
<経歴>
1998年、ピアノ弾き語りシンガーソングライターとして、アンティノス・レコード(ソニー)からメジャーデビュー。
2004年から作詞家としての活動をスタート。
また、同時に作詞を教え始める。
音楽専門学校、ソニック・アカデミー、カルチャースクール、個人レッスン、自身が主宰する作詞教室でレッスンを行い、作詞という指導が難しいジャンルにおいて独自のメソッドを確立。多数の生徒をデビューへ導く一方、プロとして活躍するアーティストのレッスンも任されている。
<歌詞楽曲提供実績>
FUNKY MONKEY BABYS、春奈るな、たんこぶちん、水戸ご当地アイドル(仮)、楠瀬誠志郎、映画「二度めの夏、二度と会えない君」、TVアニメ「パズドラ」「ゆらぎ荘の幽奈さん」「ぬらりひょんの孫」、ゲーム、舞台、CM、自治体など多数。
https://rieotsuka.com
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